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売れない戸建てを売るには?今すぐ実践できるコツを解説

堤 康汰

筆者 堤 康汰

ハウスエージェント  宅地建物取引士

売りに出しているのに、なかなか問い合わせが来ない。
内見はあるのに、具体的な話が進まない。
そのような売れない戸建てを抱え、どうすれば売ることができるのかとお悩みではないでしょうか。
戸建てが売れない理由には、立地や築年数といった変えにくい条件だけでなく、価格設定や見せ方など、工夫しだいで改善できるポイントも多くあります。
この記事では、日本の戸建て市場の状況を踏まえながら、売れない家を売るためのコツを、価格の決め方、印象アップの方法、リスクの確認と相談先まで、順を追って分かりやすく解説します。
今の家を少しでも良い条件で手放したい方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

売れない戸建ての共通点と売れにくい理由

日本では新築着工戸数が減少する一方で、住宅ストック全体は増え続けており、空き家も年々増加していることが各種統計から示されています。
総務省の令和5年住宅・土地統計調査の速報では、賃貸・売却用などを除く空き家が約385万戸と、前回調査から増加している状況です。
また、空き家の多くが戸建てであり、建築時期が古い物件の割合が高いことも国の調査で確認されています。
こうした背景から、築年数が進んだ戸建てや、使われていない戸建てが市場に残りやすく、「売れない家」として課題が顕在化しているのです。

売れにくい戸建てには、いくつか共通する物理的な条件があります。
まず、周辺の生活利便性が低い立地や、公共交通機関からの距離が長い場所にある戸建ては、購入希望者の母数自体が限られやすくなります。
さらに、築年数が古く、旧耐震基準で建てられた可能性が高い建物や、間取りが現代の暮らし方と合わない物件は、購入後のリフォーム費用も想定されるため敬遠されがちです。
前面道路が狭い、道路と敷地の高低差が大きいなど、車の出し入れや建て替え時に不便が生じる条件も、「売れない戸建て」になりやすい要因となります。

また、売れにくさは建物だけではなく、その地域全体の需給バランスにも大きく左右されます。
人口が減少し世帯数も伸び悩む地域では、総住宅数に対して需要が追いつかず、近隣相場自体が下がりやすくなります。
一方で、同じエリア内でも利便性の高い場所や築浅物件には一定の需要が集まるため、条件の劣る戸建てほど価格調整をしても成約しにくい状況が生じます。
「売れない戸建て 売る コツ」を考える際には、まず自分の戸建てがこのような需給の中でどの位置にあるのか、近隣の成約事例や空き家の状況を踏まえて冷静に整理しておくことが重要です。

売れにくさの要因 具体的な内容 事前に確認したい点
建物条件の問題 築年数の経過・旧耐震・老朽化 耐震性・劣化状況・修繕履歴
土地・立地の問題 生活利便性の不足・道路付け 周辺環境・前面道路・高低差
市場環境の問題 人口動向・空き家増加・価格下落 近隣相場・成約事例・空き家率

売れない戸建てを売るための適正価格の決め方

売れない戸建てを売るためには、まず周辺の相場を正しく把握することが大切です。
国土交通省の「土地総合情報システム」では、実際の不動産取引価格情報が四半期ごとに公表されており、土地や建物の種類や面積などを指定して検索できます。
さらに、地価公示や都道府県地価調査の価格情報を組み合わせることで、標準的な土地価格の動きも確認できます。
これらの公的情報と、民間の不動産ポータルサイトでの掲載価格を比較しながら、おおまかな相場感をつかむことが適正価格設定の第一歩になります。

次に、売り出し価格と最終的な成約価格は一致しないことを前提に、価格戦略を考える必要があります。
国土交通省や不動産流通機構などの調査では、売り出し価格と成約価格の間には数%程度の差が生じる傾向があり、販売期間が長くなるほど価格の下落幅が大きくなる例も指摘されています。
そのため、早期に売却したい場合は、相場よりやや低めの価格で開始するなど、販売期間とのバランスを考えた設定が重要です。
一方で、時間をかけてじっくり買主を探す場合でも、相場から大きく離れた高すぎる価格では問い合わせ自体が少なくなり、結果として値下げを繰り返すことになりかねません。

また、売れない戸建てを売るためには、価格の見直しタイミングをあらかじめ想定しておくと有効です。
国土交通省の住宅市場動向調査では、売買契約までに要する期間や売却理由などが把握されており、一定期間内に成約しない物件が存在することが示されています。
一般的には、数か月間問い合わせや内見が少ない場合、売り出し価格や広告内容を見直すことが検討されます。
特に、相場より高めに設定した場合には、適切なタイミングで段階的に価格を調整することで、買主の目に留まりやすくなり、早期売却につながる可能性が高まります。

確認すべき価格情報 活用の目的 見直しの目安
不動産取引価格情報 実際の成約事例の把握 数年分を比較検討
地価公示など公的価格 土地価格水準の確認 毎年の変動率を意識
不動産ポータル掲載価格 競合物件との比較 数か月ごとに再確認

印象を大きく変える「見せ方」と情報整理のコツ

売れない戸建てを売るためには、まず内覧時の第一印象を整えることが大切です。
玄関や水まわりを中心に掃除と片付けを行い、生活感を抑えるだけでも室内の印象は大きく変わります。
壁の汚れやクロスのめくれ、網戸やふすまの破れなど、比較的低コストで直せる部分は簡易的な補修を検討すると良いでしょう。
また、電球切れや照明の暗さを放置せず、明るさを確保しておくことも、室内を広く清潔に感じさせる助けになります。

次に、戸建てならではの良さを伝えるための「見せ方」を工夫することが重要です。
陽当たりの良さを伝えるためには、日中の明るい時間帯にカーテンを開けて撮影した写真を用意し、室内の開放感を視覚的に示します。
庭や駐車スペースがある場合は、雑草の除去や簡単な植栽の手入れを行ったうえで、全体が分かる構図で撮影するとイメージが伝わりやすくなります。
間取り図についても、部屋名と大まかな広さ、窓や出入口の位置を分かりやすく示し、生活動線を具体的に想像できるようにしておくことが大切です。

さらに、買い手が知りたい情報を事前に整理しておくことで、安心感と信頼感を高めることができます。
建物の建築時期や増改築の有無、主要な修繕履歴(屋根や外壁、設備交換など)は一覧にしておくと、内覧時の説明がスムーズになります。
また、用途地域や建ぺい率・容積率、接している道路の幅員など、将来の増改築に関わる基本的な法的条件も、登記簿や役所で確認しておくと安心です。
これらの情報を整理しておくことで、「売れない戸建て 売る コツ」として、購入希望者に対して透明性の高い説明ができるようになり、検討の土台に乗りやすくなります。

項目 準備の内容 買い手への効果
室内外の整え方 掃除・片付け・簡易補修 清潔感と安心感の向上
見せ方の工夫 写真撮影と間取り図整理 生活イメージの明確化
情報整理 修繕履歴と法的条件の把握 将来の不安の軽減

売れない家を売る前に確認したいリスクと相談先

売れない戸建てを売却する前には、まず土地と建物の状況を正確に把握しておくことが大切です。
具体的には、敷地の境界が隣地と明確に決まっているか、塀や配管などの設備の帰属がどうなっているかといった点を確認する必要があります。
また、建築基準法上の接道義務を満たしているか、用途地域や建ぺい率・容積率などの建築制限によって増改築や建て替えに制約がないかも重要な確認事項です。
国土交通省は、売却や賃貸の前に建物の状態、権利関係、法令制限などを総合的に調査することを推奨しており、築年数が古い住宅では耐震性など技術的な点を専門家に調査してもらう方法も示されています。

次に、相続や共有名義、住宅ローンの残債がある戸建てを売る場合には、通常の売却とは異なるリスクが生じます。
相続で取得した不動産については、所有者不明土地の増加を抑えるため、相続登記が義務化されており、相続により不動産の所有権を取得したことを知った日から3年以内に相続登記を申請しなければなりません。
この義務は既に相続している不動産にも適用され、一定の期限までに登記を行わないと過料の対象となる可能性があります。
また、共有名義の場合は、売却にあたって共有者全員の同意が必要となるのが一般的であり、住宅ローンが残っている場合には、金融機関の承諾や抵当権抹消の段取りなどを事前に確認しておくことが重要です。

こうした法的・技術的な確認を自分だけで進めるのは難しいため、公的な情報と専門家の支援を組み合わせて活用することが有効です。
国土交通省や地方公共団体は、不動産取引や空き家対策に関するパンフレットやガイドを公開しており、売却前の調査項目や注意点を整理した資料も用意しています。
また、一般財団法人不動産適正取引推進機構や消費生活センターなどでは、不動産売買に関する相談窓口を設けており、売買契約や重要事項説明に関するトラブル事例やQ&Aを通じて、売主が注意すべきポイントを学ぶことができます。
売れない戸建てをなんとか売りたい方ほど、こうした公的情報を事前に確認し、専門家から助言を受けながら準備を進めることで、予期せぬトラブルを避けつつ安全な取引につなげやすくなります。

確認項目 主な内容 相談の窓口例
境界・法令制限 敷地境界、接道、建築制限 自治体窓口、専門家
権利関係 相続登記、共有名義状況 法務局、相談機関
ローン・契約リスク 残債、抵当権、契約条件 金融機関、相談機関

まとめ

売れない戸建てには、価格・見せ方・情報不足などの共通点があります。
相場を踏まえた適正価格の設定と、掃除や簡易リフォーム、写真の工夫で印象は大きく変わります。
境界や権利関係、ローン残債などのリスク確認も欠かせません。
「自分の家が本当に売れるのか不安」という方は、状況を整理したうえで、ぜひ当社へご相談ください。
戸建ての状態やお悩みに合わせて、売れる可能性を高める具体的なコツをご提案いたします。

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